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vol.18 歯と口の健康週間(令和5年6月4日~10日)

2023.05.26

6月4日からの1週間は「歯と口の健康週間」として、全国各地で啓発イベントが行われています。歯を失う原因のほとんどは、むし歯や歯周病によるものです。中でも、歯周病は糖尿病など全身の病気と深い関わりがあることがわかっています。
今回は、歯周病についてお伝えします。


歯周病とは

歯周病とは、歯ぐきの隙間から入った細菌によって歯の周りの歯ぐき(歯肉)に炎症がおきたり、歯を支える骨などが溶けてしまったりしてしまう病気です。炎症が進むと膿が出て、さらに歯周病が悪化すると歯が溶けてグラグラになり、最終的に歯を抜かなければならなくなってしまいます。


歯周病と生活習慣病の関係

歯周病は、歯が抜けるだけではなく、生活習慣病と関係があることが様々な研究からわかってきました。
歯周病の悪化が進むと、歯周病の原因となる細菌が増加して血液中に流れ込みます。その細菌は、血糖値を下げるインスリンの効きを悪くし、筋肉への糖の取り込みを妨げて、血糖値が高くなり糖尿病になるリスクを上げます。また、歯周病によって噛む力が弱ると太りやすくなります。
肥満や糖尿病の人は、歯周病を発症しやすく悪化しやすいこともわかっています。
このように、歯周病と生活習慣病はお互いに悪影響を及ぼしています。
近年では、歯周病の原因となる細菌が肝臓に到達して脂肪肝を悪化させ、脂質の代謝を妨げるため中性脂肪やLDLコレステロール値を上昇させる可能性があるとも言われています。


お口の健康をチェックしてみましょう

歯周病について理解が深まってきたところで、自分のお口の健康についてチェックしてみましょう。
【歯周病チェック】
1つでも当てはまると歯周病の疑いがあります。症状が悪化する前に歯科を受診しましょう。                                                           1  1

【健康習慣チェック】
いつまでも健康な歯と口を保つためには、5つ以上の良い習慣があれば良いですね。

     

健康なからだづくりのためには、バランスの良い食生活が重要です。そのためには、“何でもよく噛める健康な歯を保つ”ことが欠かせません。
生活習慣の見直しや歯のセルフケアなども大切ですが、定期的に歯科で歯をチェックしてもらうことも重要です。
「最近歯医者にいっていないな~」と思っている方は、ぜひこれを機に受診してみてください。

参考URL
全国健康保険協会
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g5/cat450/sb4501/p008/
一般財団法人 日本口腔保健協会
https://jfohp.or.jp/okuchikenko_navi/selfcheck/index.html
 

 

 text/管理栄養士 日高 温子

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