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vol.40 何を選ぶ?仕事中の飲み物

2024.06.21

甘い飲み物でほっとする?

仕事が一段落した時、あなたは何を選びますか?
ほっこり甘いカフェラテ、爽快感のある清涼飲料水、もう一ふん張りのための栄養ドリンク。新しい製品が次々に並び、ペットボトル飲物の生産量は1人当たり1日平均498ml*1で、毎日1本飲んでいるというイメージです。                                                         

早め早めの水分補給

人の体重の約60%は水分です。これからの季節、熱中症予防には、のどが渇く前に定期的な水分補給が推奨されていて、成人なら1日平均1.2lは食事や飲み物で摂った方が良いということになります。                                                          

見ていますか?飲み物のカロリー

健康志向からゼロカロリー飲料も増えてきました。
栄養表示基準では、飲み物は100ml当たり5kcal未満であれば、「ゼロ」の表現が許されています。また最近は、味のついた無色透明のフレーバードリンクもあります。水代わりのつもりが、違っていたということがあるかもしれません。一方、「甘さひかえめ」などに関する表示は、法律で定められた基準はありません。生産量トップの飲み物はお茶で、次いでミネラルウォーターですから、ゼロカロリーの飲み物が今の主流です。一方、果実飲料やスポーツ飲料は減っていますが、糖類が多い炭酸飲料やコーヒー飲料の生産量は増えています。

砂糖の適量は、1日25gまで

世界保健機関(WHO)はむし歯や肥満を予防するために、大人と子どもの砂糖摂取量のガイドライン*2を2015年に出しました。砂糖摂取量を1日25g未満に抑えるという内容で、問題視しているのは食品や飲み物に添加される糖類やはちみつ・シロップ・果物のジュースなどです。
甘い飲み物を飲むと、摂取エネルギーが増える、飲み物でおなかが一杯になると、必要な食事がとれなくなります。不健康な食事や肥満に加えて、むし歯など、歯の病気も増えると記載されています。
25gの砂糖はティースプーン約6杯分で、通常のスポーツドリンク500mlに含まれる砂糖の量に相当します。普通の炭酸飲料500mlに含まれる砂糖の量は40~65gですから、グラス一杯程度で砂糖の適量1日分に相当します。

からだに合う飲み物のチョイスを!

飲み物に含まれる糖分は、飲んだ直後に一瞬セロトニンが増えるため幸せな気分になれますが、すぐに消費されるので持続力がありません。
また、急激に血糖値が上昇すると、膵臓から大量のインシュリンが分泌されて、その後血糖値の急低下を引き起こすことがあります。
デスクワークで運動量は少ないとなると、糖を処理するインシュリンの効きが悪くなります。その結果、血糖値の変動幅は大きく、イライラ感、集中力の低下を招くこともあるかもしれません。
水分は1日1.2l身体に必要ですが、飲み物以外に含まれる砂糖もあります。砂糖を含む飲み物が習慣になると、適量の1日25gは簡単に超えてしまいます。集中して高いパフォーマンスを上げるためには、飲み物を買う際に表示を見て、砂糖の量をチェックしてみてはいかがでしょうか。

 

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*2:ガイドライン「成人及び児童の糖類摂取量」 世界保健機関(WHO)

 

 

 

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