Vol.55 「備える」はモノだけじゃない!防災×健康習慣のススメ
2025.03.07あなたは、防災対策を何かしていますか?
ひとたび災害が起きると、直接災害によって被害を受けるだけではなく、震災後に亡くなる「災害関連死」もあります。避難生活が長引くことで、保存食中心の塩分が多い食事になったり、運動不足やストレスによって 糖尿病・高血圧・心臓病 などの生活習慣病が悪化することもあるようです。
日本は地震や台風などの自然災害が多い国です。日々、仕事や家庭に追われ、「防災」や「健康管理」はつい後回しにしがちです。防災と健康を意識した生活を送り、「生き抜く力」について考えてみましょう。
1. 「備える」ことから始めよう
災害はいつ起こるかわかりません。まず第一に大切なのは、「備える」ことです。
① 防災グッズの用意
通勤中に災害が発生した場合、すぐに帰れない可能性があります。
必要な防災グッズをポーチや小型のケースにまとめておくと、カバンにすっきり収納できます。おしゃれも大事ですが、いざという時には長時間歩くことも想定し、革靴やヒールではなく歩きやすい靴を準備しておくと安心です。
携帯におすすめの防災グッズ
• 飲み物・携帯食(エネルギー補給用)
• 使い捨てタオル(衛生管理や応急処置に役立つ)
• 簡易トイレ(駅やコンビニのトイレが混雑する可能性あり。ポリマー5gで1回分)
• モバイルバッテリー(スマホが使えなくなると、情報収集や連絡が難しくなる)
• 歯ブラシやマウスウォッシュ
• 現金
2. 防災のための「健康管理」
災害時に体力や免疫力が落ちていると、避難生活でのストレスや感染症に対処できません。
食生活や身体活動に取り組み、生活習慣病の予防など、日頃から健康管理に取り組みましょう。
① 食事のバランス
栄養バランスの良い食事は、体力維持に欠かせません。特に、災害時に役立つ「保存食」を日常的に取り入れるのもおすすめです。普段から食べ慣れておくと、ローリングストック(備蓄を回転させる方法)にもつながります。
おすすめの保存食
• 缶詰(魚・肉・豆類):高タンパクで長期保存が可能
• ナッツ類・乾燥果物:栄養価が高く、非常食としても有用
• フリーズドライ食品:お湯があれば簡単に食べられます。ローリングストックとして、年に一度はお弁当に活用してみてもよいですね。
② こまめな運動で体力を維持
運動不足は、災害時の行動力を低下させます。
通勤を運動時間として活用し、「階段を使う」「歩く距離を増やす」など、小さな工夫を積み重ねましょう。
成人の目安は一日8000歩。座っている時間は長くならないように、こまめに動きましょう。
③ 睡眠とストレス管理
睡眠不足やストレスは、判断力を鈍らせます。成人の適正な睡眠時間は6時間以上とされており、「睡眠時間の確保」と「質の向上」が大切です。
また、十分休養がとれたと感じられることもポイントとなります。そのためには、リラックスする時間を持つ ことも有効です。
3. 防災と健康を「日常生活に取り入れる」
防災や健康管理は、特別なことではなく「日常の一部」にしておくことで、いざという時に慌てずにすみます。
万が一の備えは、日々の生活から。自分のためのストックを持っておくことで、安心感も高まります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
災害はいつ襲ってくるかわかりませんが、ちょっとした心がけで備えることができます。
生きていれば、災害後に新しい体験で塗り替えできる。
生き抜く力をつけるために今の生活に「防災」と「健康管理」を取り入れてみませんか?