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vol.58 「たばこ」のない万博が目指すもの ―大阪から始まる新しい健康スタンダード―

2025.04.25

大阪万博が始まりました!

大阪万博は、大人から子どもまで楽しめる一大イベントです。会場は、大阪湾に浮かぶ人工島「夢洲(ゆめしま)」で、これまで開発途中のエリアでしたが、大阪万博をきっかけに新たな都市へと生まれ変わる予定です。
世界中から観光客が集まり、日本の未来都市モデルを体感できるこの夢洲は、万博終了後もカジノを含む統合型リゾート(IR)や次世代の都市開発が進められる注目のエリアです。

提供:2025年日本国際博覧会協会

大阪万博と禁煙

大阪・関西万博の準備の一環として、「より快適で健康的な環境づくり」を目的に、禁煙施策が推進されています。
大阪府の喫煙率を見ると、全国平均とほぼ同じ水準ですが、2001年と比較すると男性の喫煙率は48.1%(全国24位)から24.3%(全国39位)へと大幅に低下しました。一方で、女性の喫煙率は2010年のたばこ税大幅増税の前後で順位が上昇し、他府県に比べて禁煙に踏み切る人が少なかったと考えられます。

万博を訪れるすべての人が心地よく過ごせるよう、大阪府として禁煙に取り組んでいます。
この取り組みの意図を多くの人に理解してもらい、万博をきっかけに「おもてなしの心」と「自身の健康」を考える動きへとつながることを期待しています。

禁煙施策が目指すこと

1. 健康と安全を守るため

万博には、子どもや高齢者、海外からの観光客など、さまざまな人々が訪れます。
誰もが安心して楽しめる環境を整えるため、受動喫煙のリスクを減らし、すべての来場者が気持ちよく過ごせるよう、万博会場は全面禁煙となっています。

目に見えない たばこの成分は残っている

たばこを吸うと、煙や蒸気はすぐに消えるように見えますが、実際には微細な成分が壁や衣服、家具などに付着し、しばらくの間残ります。これが「サードハンドスモーク」と呼ばれる現象です。
特に加熱式たばこは煙が少ないため、影響が少ないと思われがちですが、水蒸気にはニコチンやその他の化学成分が含まれており、空気中に広がりやすくなります。
たばこ葉を加熱すると、約7,000種類もの化学物質が煙とともに放出され、その中には約250種類の有害物質、さらに約70種類の発がん性物質が含まれています。
また、健康への影響は本数に比例するのではなく、1本吸うだけでリスクが急激に上昇することが分かっています。
健康と安全を守るためには、「サードハンドスモーク(タバコ成分が空気中や衣服に残る現象)」を防ぐことが重要です。
そのため、「タバコの葉を加熱しない」ことが重要です。

2. 国際的な基準に対応するため

近年、オリンピックや万博などの国際的なイベントでは、「たばこの煙のない環境づくり」が世界標準となっています。
2020年の東京オリンピックでも、会場周辺では厳しい禁煙ルールが適用されました。
大阪万博も、世界中から訪れるゲストを迎える国際イベントであるため、最新の健康基準を満たすことが求められています。

3. 未来の都市モデルを示すため

大阪万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」です。
その中には、「健康的なライフスタイルの推進」や「持続可能な都市づくり」というメッセージも含まれています。
この機会を通じて、「未来の都市空間ではどのような環境が望まれるのか」を示すことが期待されており、その一環として、たばこの煙のない快適な環境づくりが重要視されています。
大阪万博の禁煙施策は、「喫煙者を排除する」ものではなく、「すべての来場者が気持ちよく過ごせる環境をつくる」ことが目的です。
ご来場の際は、大阪万博が提案する「新しい都市の在り方」や「未来のライフスタイル」として、禁煙施策の意義にも目を向けてみてはいかがでしょうか?
きっと、新たな“気づき”が得られるはずです。

ウェルクルは大阪万博に出展!

ウェルクルは、4月29日から5月5日まで大阪万博に出展します。
みなさまのお越しを心よりお待ちしております!

 

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